タロー(6)、シルバニアに目覚める?
保育園からの帰路、タロー(6)が改まって言いました。
「ママちゃん、ぼくちゃんシルバニアがほしいです。」
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つっこみどころが多すぎて母は忙しいです。
「ママちゃんって誰?お母さんに用事ならお母さんと言ってください。」
「ぼくちゃんは赤ちゃんことばだね。ぼくかワタシにしてください。」
「シルバニアってお人形のこと?ごっこ遊びができるあれ?お母さんは詳しくないので説明をもとめます。」
タローにしては素直に言い直してきました。
「あのね、おかあさん。ぼくのうちにもシルバニアがほしいんだよね。つぎの誕生日かクリスマスに買ってほしいのはそれだね。シルバニアは人形だよ。うさぎとか。くまとか。建物もある。家とか。消防署ごっことかもできるでしょ。」
消防署!?あるのか?
くまは、うさぎと一緒に暮らして大丈夫?
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母はシルバニアを通過してこなかったので、いろいろ想像が駆け巡っています。
「ほしいのは人形だけ?建物も?家とかお道具もたくさんあるんじゃなかったっけ。」
「人形があればいいよ。建物は作れるから。コーヒーとかティッシュで。」
コーヒーとティッシュ構造の家…。
「ええと、空き箱で作るのね。工作ですか。」
「うん、それで火事ごっこができるでしょ。だから大丈夫、人形だけでいいんだよね。」
「…あ〜、火事のね、レスキューごっこをするのね。レゴでいつもしてるのは?レスキューごっこじゃないの?」
「まあそれはそうなんだけど、レゴはうさぎがいないし。住んでる人があるといいんだよ。保育園にシルバニアがあるんだよ。」
レゴはレスキュー隊員はいるけど、傷病者はいないので、保育園ではシルバニアを使ってそういう遊び方をしてみたのでしょう。
まあ、そういうことですよね。
家庭のごっこ遊びをあまりしない男子なタローなので、シルバニアでおままごとに親しんでくれたらいいなと淡い期待を寄せてしまったのですが、全然方向性が違いました。
確かに我が家にはお人形と言える玩具がないので、検討してみます。
でもね。あらゆるシチュエーションで被災するお人形をみるのは切ないものが…。そうやって模擬的に危機管理能力を高めているのだと思うのですけれども…。