はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

消耗品でもメイドインジャパンが好き

もしかしてMADE IN JAPANの品質の良さは本当じゃないかと薄々感じていた母が、ついに納得したきっかけが、百均で購入している洗濯ばさみ。


なんだか薄汚れてるなーと思いますよね。

これは、五年前に購入したものです。



洗濯ばさみは白と決めているのですが、デザインと色を考えるとなかなか巡り会わなくていました。

たしか引越し前は最寄りのセリアで買っていたものが、転居後は生活圏内に店舗がなかったのです。


そこで、当時としては仕方なく、デザインはちょっと妥協して購入した、この洗濯ばさみ。

使ううちに一つ壊れ、一つ無くして、買い足したものがこちら。


形はさっきのものより、好みです。
妙に綺麗なのは新しいから。

どうして新しいかと言えば、すぐに壊れるからしょっちゅう買いかえているのです。


前出の洗濯ばさみ、なかなか全部壊れないなと思いつつ月日が経ち、ふと気がついたのです。本体にさりげなくMADE IN JAPAN の文字が。

すぐに壊れて買いかえている方を確かめると、MADE IN CHINA の文字が。



個体差や他の要素がもちろんあると思います。しかし強烈に印象に残りました。同じ百均の品物で、同じ条件で使い続け、かたや数年耐久し、かたや数回で破損する。

洗濯ばさみなら日常の些事ですが、例えばこれが大切な機械の一部なら。私がオーナーなら、必ず日本製のプラスチック部品を使いたいと思います。

たかが洗濯ばさみを実直に作る姿勢に、執念のようなものを感じます。


ご覧の通り、見た目には新しいものにかなっていません。壊れないので更新の機会を逸している感は否めません。洗濯ばさみにここまでの耐久性が必要かは、判断の別れるところかもしれません。

でも、他方の洗濯ばさみは、使用数回で割れてしまうこともざらです。たくさん買ってほしい売り場の意思には沿っているかもしれませんが、壊れてほしいと思いつつ物を消費するのは、やはり違和感があります。



そんなことを考えて多少もやもやしつつ、私の日本製への信頼感が強まったのは否定できないできごとでした。