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はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

顎裂 骨移植後の感染症 予後

顎裂に腸骨(海面骨)を骨移植し、細菌感染してしまったタロー(5)です。

状況が落ち着いたので、その後どうなったか記録しておきたいと思います。


細菌感染の診断以降

  • 食事は退院前と同じくらい柔らかく
  • 毎食後イソジン系の消毒
  • 抗生剤入り軟膏をぬりぬり
  • 上皮の形成を促す軟膏をぬりぬり

経過

1週目 入院中
2週目 半ばに退院
3週目 状況が悪化し受診
プレートを外して頻回に消毒
膿の臭いが強い
傷口から出血
4週目〜 徐々に良くなる

この間、週1回のペースで受診していました。


先が見えてきた時期

一番大きく変わったのは、退院後に初めて緊急受診した時です。

術創部を圧迫していたプレートを外したことと、汚れの元になっていた糸を抜糸したことで、状況が見えてきました。

悪臭がひどい時期は、その後2週間は続きました。その間に、生着しなかった移植した骨が、ぽろぽろと取れました。

退院後、緊急の診察を2回受けた後、徐々に臭いが減ってきました。
しかし、血が出ることはこの後が多かったです。

口腔内の悪臭が落ち着いてくると、それを後追いするかのように、鼻から膿のような鼻汁が出るようになりました。

起きると枕に鼻血が着いているという時期が2週間ほど続きました。
鼻血の量と頻度は徐々に減りました。


1ヶ月後の検診

退院後1ヶ月の診察です。
術創部はだいたい新しい皮膚が形成されているようです。

ただし細菌感染して上皮の形成が遅れた分、あと2週間は食事など大事をとってという指示。


矯正歯科でのレントゲンでは、薄いながらも裂部に入った骨の影が確認されました。

生着量は少ないので、もう片方を手術する際に追加することは避けられないようです。

次の診察はまた1ヶ月後。


1ヶ月後の検診からさらに2週間

鼻の出血と少量の膿は続いていますが、黙っていても垂れてくることはなくなりました。

鼻を拭った綿棒を確かめても、殆ど臭気はありません。

口腔内の術創部は、盛り上がってピンクの歯茎のように見えてきました。
消毒と塗り薬を続けていますが、綿棒に血がついたり、膿がとれたりすることはありません。

しかし、鼻の方から、たまに骨のかけらが出てきました。
むずむずすると言って鼻をかんだり、綿棒で膿混じりの鼻汁を拭ったときに、硬いかけらが見つかりました。
血が出るとか特になくて、ぽろりと出てくることもあり、退院直後の急性期とはだいぶ様子が異なります。

生着しなかった移植骨は、ゆっくりと時間をかけて排出されているのかもしれません。

鼻側の影響が長く残ったので、手術後も鼻炎を極力避けることが、次回への教訓となりました。



今後への教訓

  1. 健全な術創部は臭わない
  2. 退院後プレートは不要だった
  3. 直接、消毒する
  4. 吸収糸より抜糸が良い
  5. 鼻炎にさせない
  6. タローはイソジンの味が好き


傷口に、濁って意味不明の物体があるときは、不要なものの可能が高いです。

最初に歯磨き&口腔内の洗浄を自分(母)でしたとき、どこまでが食べかすなどのゴミで、どこからが手術糸や傷口の組織なのかが分からず、清掃が十分にできませんでした。(今思えば、十分でなかったのだと思います。)

傷口が細菌感染した後の処置では、膿をぐいぐい消毒薬付きの綿棒で押し出し、腐った組織ごと取り除いていました。
それでも、ある程度の移植骨が定着しつつあり、上皮が形成されているので、私が思っていたよりは確り術創部付近を拭ったりして良かったように思います。
傷口を腐らせてしまうよりはましなのではないかなという印象です。

特に悪さをしたのが、傷口を直接圧迫してしまったプレートと、縫合糸でした。

縫合糸は、細菌の住処になっていました。汚れが付着した糸は、白っぽくみえました。プラークのような、細菌の温床になっていたのだと思います。

ヨードつき綿棒で、消毒しつつ汚れを拭うと、糸の本来の紺色が現れました。そこまで綺麗にする必要があったのだと思いますが、術後すぐは腫れや血の塊で、どこが糸でどこが縫合面なのかはっきりせず、おそるおそる拭っていました。

術後から、なるべく詳しく具体的に、どこが縫合面で、糸がどこへあるか、聞いておく必要があると感じました。
そうすれば、プレートがどこに当たっていたらNGなのかも、ある程度の判断が可能です。

そして何よりも、臭ったら早く主治医に相談することです。
今回は骨髄炎とか、深刻な感染症ではありませんでしたが、ひやっとしました。

当然上手くいくと思っていたけれど、やはり油断は禁物。顎裂治療の中で避けては通れないとはいえ、移植手術は難易度の高い医療行為であることに変わりはないのだと痛感しました。


不幸中の幸いは、タローがイソジンの味が好きなことです。苦手な子は吐いちゃったりするそうですが、タローは美味しいと喜んで消毒されてくれました。


次回、もう片側の顎裂へ骨移植する際は、反省をいかして管理しようと決意も新たにしています。
頑張るのはタローだけどね。