はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

都市で暮らす 受動的な、避けられないこと

受動喫煙を規制する社会的ルールが施行されて、大分、浸透してきたと思います。

2007年にWHOが報告した、「受動喫煙防止のための政策勧告」
PROTECTION FROM EXPOSURE TO SECOND-HAND TOBACCO SMOKE
受動喫煙防止のための政策勧告 WHO 2007 日本禁煙学会
出典: 日本禁煙学会
が公の根拠になっていると言えるので、約10年が経過したところです。


考えてみると、他にも受動的で避けられない環境で、困ることはいくつかあります。

中吊りの成人雑誌広告

中吊りに限ったことではないですが、子供連れだと特に気になります。
電車ホームのキオスクで、店先に出ているスポーツ紙の煽りも、ちょうど子供の目線なので困るもの。個人的にも好きではないので、目に入るのはストレスです。なんというか、痴漢にあった後しばらくは、そういう広告が目に入るのもとてもしんどい。
職場で、みんなが使う場所に、善かれと思って成人雑誌を置いておかれたら、セクハラだと感じる人もいるんじゃないかな、と思うのですよね。
誰でも手軽に手に取れることが、売上げのためには重要なのだと思います。電車を使わない訳には行かないので、嫌だな、と思いながら、日常を過ごしていくことのひとつになっていると思います。


店舗BGMが大きすぎる

ショッピングに行くと疲れませんか?子供が疲れてぐずるとき、タローやジローの疲労の原因に、音の圧力があります。
大きな音に晒されているとくたびれるのです。
人が多くいることで、人にくたびれるということもありますが、空いている電機屋さんや、コンビニ、極端に言えばゲームセンターのような場所でも、疲労します。
商店街を歩いていて、パチンコ屋さんの自動ドアが開いた時に、音に押されるように感じることはありませんか?
そうすべき色々な理由があることは分かります。ただ、街の中で晒される大きな音は、避けようがなく、辛く感じることがあります。


溢れる文字情報 フォント

子供が目につく文字を読み上げるのを聞くとき、大人が気不味い気分になる情報が晒されていませんか?
日本の街を歩きて、とてもアジア的だと感じる要素に、広告、文字情報の多さがあります。
日本語は文字自体が意味を持っているので、膨大な意味情報が目から入り、あっぷあっぷしてしまいます。

特に、フォントの形態が多様すぎて、散らかった部屋にいるようです。必要な情報を得るのに努力を要するため、消耗してしまいます。


TV放映

子供を連れていく施設の待合室で、TVが流されていることも多いですよね。
小児科の待合室ではアニメなどが定番ですが、大人もいる耳鼻科や内科、なんと産婦人科の待合室でも、ニュースやバラエティ番組が流れています。ファミレスや昼時の食堂でも。
だいたい、離婚と犯罪と災害の話で、子供たちが食い入るように見ているので、困ってしまいます。

自宅では、子供に与える情報を選ぶことができます。PCやPadに子供向けの制限をかけることは常識になっています。

街に出るとそうはいきません。雑誌が置いてあるということなら、別な絵本を読んでやることができます。でもTVを見せないことは難しいです。

避けることの難しい場所で、TVの影響力の大きさに四苦八苦することがあります。



ラッピングバスのようなものもあり、なんでも広告になります。センスが良ければ、面白いし、新しい文化や価値観を提供してくれます。一方で残念な影響力を発揮することも。
健康被害が科学的に検証されるような、煙草の副流煙と同じようには言えませんが、煙草を道端で吸えなくなる日を想像した人が、10年前にどれほどいたでしょうか。
当たり前にあるけど、皆さんそれ辛くない?ということが、変わる日が来るかもと観察しています。