はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

探すとない日用品 いなか育ち

早めの夏休みで帰省しています。

思えば実家にいた頃は日常にあった道具でも、いざ自分の家庭を持つと入手にまごつくものが色々とあります。

茶箪笥

田舎の家には茶の間、床の間、祖母の部屋と各部屋にあった茶箪笥。茶道具や日常の小物を入れてある背の低い戸棚で、違い棚などの意匠がついています。8畳や6畳の部屋に置いても圧迫感のない手頃な低さ、奥行きの茶箪笥は、探すとないものです。あっても立派すぎていいお値段がしたり、安普請で軽い雰囲気だったり。生活に密着しすぎて中古の物はちょっと気が進みません。母や祖母はどうやって入手したのか、この滞在中に聞いてみたいと思います。

茶櫃

ほどよい大きさ、重さの茶櫃は選ぶのが難しいです。桜か欅か、磯草塗か…我が家で客用の日本茶を淹れるのは子供の行事でじじばばを呼ぶとき、保険屋さんか証券会社が営業に来るときくらい。同年代のお客様はもっぱらコーヒーか紅茶、ジュース、アルコールを出すのですよね。
それでも、茶櫃を使う文化が好きです。
イギリスではお茶を供する作法をままごとで訓練するというエピソード。先日ラジオで耳にしてなるほどなと思いました。絵本「ソメコと鬼」では、ソメコがお客さん役の鬼にご馳走を振舞う場面がありますが、そのとおり「もてなしの作法」がお茶を出す文化なのかも。


衣紋掛け

えもんかけ。着物をひろげる必要がないとなかなか出会わない日用品。でもすごく機能的でミニマムなデザイン性がある気が。

本棚(扉付き)

祖母の書棚が好きなのですが、観音開きのガラス扉がついているもの。奥行きは文庫本サイズです。これも背が低くて手頃な大きさ。探すと見つかりません。
こんなイメージ。

和室の天井照明

蛍光灯かLEDで安普請でないシーリング照明器具は、探すのが難しいです。こってりしすぎてるか、チープな量産品か、はたまたお値段がびっくりか。


文箱

カタログギフトの贈答品のようなのは見かけるのですが…
大切な書簡は丁寧に扱いたい。


裁縫箱

カトルナージュとかが好きで得意な人は自作してしまうのかもしれません。なかなかこれはという箱に出会えず、小学校のキャラクター入りプラスチック箱を使い続けています。


団扇たて

子供の食事を冷ますのに団扇は日常使いです。祭り衣装にも、夏の寝かしつけにも。祖母の部屋にあった、鴨居から吊る団扇たてのようなものがあると良いのですが。


薬箱

箱シリーズ。私は無印良品の薬箱を使っていますが、年月を経て風情が出るという感じではないですね。手に馴染む感じの箱に出会いたいと願っています。



振り子時計(箱時計)

何というのが正解か分かりません。振り子がコチコチ揺れる時計です。国産のクォーツ時計を探していますが、出会えていません。お金を出せばあるのかもしれませんが、実用品に相応しい価格帯で出会いたい。
今のところ、夫の祖父宅にある時計が現役でとても素敵。お高いらしいです(笑)ああいうのが欲しいな。


お盆

お三方も仲間に入れて。
母に聞くと、退職者やお祝いで頂くことが多かったようです。手頃な大きさ、質感のお盆は、用途に合わせていくつか欲しいもの。使う度にこれは好きだなと思えるものが来てくれるといいのですが。

風呂敷

古典柄の綿の大きな風呂敷。着物を仕立てたときに呉服屋さんから頂いたというものや、布団を買った際に布団が入ってきたというものが使いやすそう。
化繊の風呂敷や、小風呂敷はよく頂くのですが、唐草模様の大風呂敷などはなかなか出会いがありません。




挙げるといくつもあるものですね。
実家にはどんな経緯でやってきたのか、母に聞いてみたいと思います。面白い話が聞けそうです。