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はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

口唇裂口蓋裂顎裂 ⑤ 搾乳で完全母乳

タローは完全母乳で卒乳しました。私はフルタイムで働いていました。その四苦八苦を。

そもそも、口唇裂や顎口蓋裂があって完全母乳ってあり得るの?と疑問に思っていませんか。

少なくともここに一例、実現しています。

おっぱい係としては大変でしたが、タローは粉ミルクを完全拒否でした。搾乳した母乳を哺乳瓶で飲んでいたのですから、味が嫌だったということでしょう。したがって、母は半泣きで搾乳に追われました。

搾乳のお道具

一番良いのは手搾りだそうです。んー、私は不器用だからか、手も服もびしょびしょ、短時間でたくさん搾るのはできませんでした。乳栓ができたり、乳首が切れたときに手で工夫して搾りました。乳房の状態が一番よく分かるので、基本ではあると思います。

私は主にピジョンの手動搾乳器を使いました。これです。

モデルチェンジして2016現在はこれのよう。私が使っていたモデルは在庫のみでした。搾乳器は2台持ちでしたよ。

手搾り用の搾乳カップも買いましたが、私は手搾りが下手で使えませんでした。


電動搾乳器をすすめる人も多いですね。私はピジョンの電動搾乳器を試しましたが、こつが掴めず。手動の方が強弱やリズムが上手くいきました。できるなら電動使いたかったなぁ。

メデラなど海外製を薦める方も多いです。快適だとか。

確かに搾乳器のハンドルをきこきこしすぎて、何度か腱鞘炎になりました。

海外セレブが使ったとかいう、着るタイプの自動搾乳マシンも魅力的ではありますが、それを身につけてる自分が…なんというか想像するだけで…乳牛?とか思い、どうしても使う気になれませんでした。高価だし。



でも、搾乳している間、手があくことは、大きいんですよ。なぜなら、母乳で搾乳するということは、ほぼ一日中乳搾りをしているということだからです。その間は赤ちゃんのお世話どころか、飲食もままなりません。結果、私は搾乳器を持ってしゅこしゅこしながら、家の中をふらふら歩き回り、所用を足していました。数mlでも搾れるに越したことはなし、さらに後述しますが、生産量を上げるには刺激を与え続けるしかなかったからです。

床に母乳がこぼれ、糖分と脂肪分でべたべたになり、たいへん不評でしたが。


搾乳完全母乳の暮らし

搾乳で完全母乳とはどういうことか。
それは、授乳の時間が倍ということ。そもそも消化が良い母乳は、授乳間隔がさほど開きません。2〜3時間が多いようです。お腹の小さいうちはもっと頻繁。授乳にかかる時間は、裂のためか少し長くかかりました。

1回200ccを15分から20分が、哺乳力完成のめやすだそうです。これは「らくらく」の本↓で出てくる数字。

タローは220cc程を20〜30分で飲む所で卒乳しました。使っていたビーンスタークの哺乳瓶は240ccサイズでしたが、多いときは目盛りをオーバーして瓶の首まで絞りました。だいたい280cc近く入ったようです。

お道具については別にまとめています。
時間割はこんな感じです。

  • 授乳を30分
  • 口蓋床を外して洗浄、再取付け
  • 顔を拭いて保湿(大事!)
  • 寝かしつけ30分

↑ すでに一時間が経過

  • 搾乳を30分
  • 乳を冷凍・冷蔵し器具洗浄 10分
  • 解凍・温めて授乳準備 10分

↑ さらに一時間が経過

さて、そろそろ赤ちゃんは腹が減ったと言い始めますね。頭に戻って繰り返します。

これに随時、おむつ・洗濯・着替が入る感じです。


いやー、実家で第一子だからできたと思います。しかも、ディフィカルトベビーだったタロー。常に抱っこか搾乳かで、腱鞘炎になりました。


増産のために出待ち

搾乳で完全母乳を目指すとき、赤ちゃんの要求に応えて搾乳量を増やし続ける必要があります。その為に必要なことは

頻繁に搾る。搾りきる。

おっぱいが出ようが出まいが、まめに搾りまくることで、身体が「もっと作らなきゃ」モードになります。そして常に搾りきること。出てくるのを待ってるくらいです。

というより、タローは大食いで常に足りない!と怒っていたので、本気でおっぱいに搾乳器あてて空絞りしながら出待ちしてました。

何で読んだかど忘れしてしまって、今必死に思い出してることなんですが…

赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるとき、おっぱいを口に含んだまま動きを止めてしまうことがあります。それは、出てくるのを待ってるのだそうですよ。最初カミカミして刺激を与え、おっぱいが製造を始めると暫くして射し乳が出てくる。それを口に溜めてごっくんするのだとか。

寝ちゃったからとか、疲れちゃったかな?と口を外してしまうのは勿体無いわけです。で、搾乳しているとそれが実体験できます。おっぱいを絞っても絞っても、縦に押しても横に摘んでもちょびちょびしか出ない〜というときはあります。それが、あるタイミングでしゃわしゃわと出てくるのです。その間は搾乳器を動かす必要がないです。余計な圧をかけると、かえって乳頭を傷めるので(体験済み)、射し乳の間は受け身の搾乳です。

この仕組みを考えると、小さな赤ちゃんでもコップ飲みができるのに納得です。吸引して飲んでるばかりではなく、口に溜まった水分を嚥下する能力があるということですよね。タローはスプーンから飲むのが得意で、薬のシロップもスポイトよりスプーンの方がむせずに飲めてました。

おっぱいを出したいなら赤ちゃんの顔を見ると良かったです。おっぱいを吸われていなくても、赤ちゃんを抱いて温もりを感じたり、手でおっぱいを押されたり、泣き声を聞いて「おっぱいあげなきゃ〜」と考えただけで、きゅーっとおっぱいが出てきました。

タローはあまり乳房自体への興味がなかったですが、授乳はできなくてもちょいちょい吸ったり舐めたりしてもらうといいと思いますよ。当時は試してみませんでしたが、シャワーおっぱいのタイミングならタローにも飲めたかもしれませんね。

授乳後期のタローは哺乳瓶を自分で持ちごっくごっくごっくと一気飲み、空になったら放り投げてもっと!!と怒る。という逞しさを見せておっぱい係を追い詰めました。その頃おっぱい係は、子守を手伝ってくれた祖父母や父親に「乳はまだか!」と急かされながら、必死で搾乳していました。ちょっと他人様には見せられない状態でした。なので、搾乳で完全母乳は、江戸時代の一般庶民(常におっぱいをはだけて含ませている)または全自動搾乳マシン着用海外セレブくらいの開き直りが必要かもしれません。



搾乳の裏技

哺乳瓶も母乳パックもないとき。

職場で出張した時です。搾乳器は持ったのに、瓶を忘れました。搾って持ち帰らないと、帰宅後のタローの授乳におっぱいが足りない!

ミネラルウォーターのペットボトルを買って一気飲みし、それに搾乳しお持ち帰り。蓋が締まり、水分も採れて我ながら一石二鳥でしたが。自分にがっくり。


ただ搾って捨てればいいとき。
レジ袋にトイレットペーパーを詰めて、搾乳器に結びつけて搾乳。中身をトイレに流せばOK。これもボトルを忘れたパターンですが、実際、ボトルは嵩張るので、結構使えるかもと思った対処でした。ちなみに手搾りや搾乳器で直接、流そうとしても、服が濡れて上手くいきませんでした。


おっぱいが出ないとき
ポカリスエットを飲みます(真剣)。

でも、お砂糖の味がそのまま出るので、相当甘ったるいおっぱいに。最後の手段ですよ。
要するに母体が脱水状態だったのだと思いますが、色々試したものの、ポカリに勝る即効性をみせたものはなかったです。味覚に甘いものは、おっぱいを張らせました。控えてましたけど、ジュースやら砂糖入のカフェオレなども。真面目な母乳育児推進派には怒られそうですが、私の場合はとにかく出れば良かったので…。

その他、ハーブティーも体質に合いました。


乳栓ができておっぱいが出ない
ひたすら搾る。角栓取りと同じ感じです。軽いうちは搾乳器で搾ってるうちに抜けて出るようになります。搾る向きを変えたり、手搾りします。
乳頭をあまりいじりすぎると乳頭炎になります。こっちの方が深刻です。乳栓は抜ければ一発で治るし、内部から母乳が押し出す力が働いているので抜けやすい。乳頭炎は炎症が治まらないと悪化する一方です。抗生剤をちゃんと処方してもらって下さい。
おっぱい詰まりに、ハーブティーと葛根湯も試してみました。どちらも私の体質には合ったようです。

おっぱい詰まりの予防

張ったままにしないことです。贅沢な食事をした後に寝入って搾乳間隔がいつもより開いたときが駄目でした。悪い寝相で寝て、乳房や脇の下が圧迫された時も不調になります。リンパの流れが滞るせいかと思います。
そして、母乳の出を良くするにはヘッドスパがおすすめです!サブローの時に産院のサービスで受けたのですが、ヘッドスパと美容師さんのマッサージでおっぱいの状態と出が良くなりました。私自身とても驚きました。ぜひ試してみて下さい。堂々と「乳腺炎の治療だから!」と美容室に行ってはいかがでしょうか。