はれとけ日誌

ぜんごしょの東京暮らし

唇裂顎裂口蓋裂 ① おっぱい戦争

タローは両側完全顎口唇口蓋裂で産まれました。その四苦八苦の話。育児用品など役に立ったものを記録しておこうと思います。

今回は概要と、産まれた時の話まで。

合併症は無し。アレルギー体質で喘息とアトピっ子ですが、心疾患などは無い、シンプルな症例です。

誕生 身内の反応
ばっちり裂があったのですが、出産までエコーで診断はつかず。産まれてからもあまり衝撃は受けませんでした。第一子で、赤ちゃんの顔は小さくてくちゃっとしてて、そんなものかなと感じたのです。

幸い、夫もそんなものかなと受け入れてくれました。私の両親は、裂という障害がありつつも、元気に生きていることを祝福してくれ、よりよい支援を受けさせるように激励してくれました。

少し落ち着くと、さすがに不安が膨らみました。夫があまりに簡単に事実を受け入れたので、状況を甘く見ているのではと疑心暗鬼になりました。妊娠中や今までの自分の生き方全てに原因を探して責任を感じたりもしました。

その後、夫も不安を感じなかった訳ではないことを知り、自責の念に縛られて自分をかわいそうがってると行動力が落ちるのが明らかなので、マイナス思考を止めました。

おっぱい戦争
幸い母乳は出やすい体質だったようで、小児科へ入院中のタローへ搾乳を運びました。退院後もミルクを断固拒否だったタローは、完全母乳で卒乳しました。
食欲旺盛で搾乳が間に合わず、火がついたように泣いている我が子を見ながらおっぱいを搾っている時ほど情けなくなることはありません。搾乳で両手が塞がると、抱っこもおんぶもできず、あやすこともままならない。言葉通り泣きながらおっぱいを絞りました。
仕事のプレッシャーがかわいいものだと思えるようになった経験です。

3人の子を母乳で育て、ミルクを飲んでくれたのはサブローだけです。次は母乳で四苦八苦したことをまとめます。